こんにちは、今まで転勤回数2回のwakuwakuです。
住む場所が変わるたびに感じるのは、土地の名前を覚えるのが大変だということ。
ただ気がつくと、どの場所にも昔習った日本史で聞いたことのある史跡やゆかりの残る土地が存在します。
合戦跡
偉人ゆかりの土地
社寺仏閣
荘園など平安時代からの由来が残っている
歴史を知ると、住んでいる人たちの文化と県民性を知ることにも繋がるような気がしています。
そして自分が住み始めると、その土地独自の風習にも触れて地域に愛着が生まれていきます。
転勤族は不本意にも住む場所がコロコロ変わってしまいますが、逆にいうとそこに住むことで【土地の歴史に触れる】というチャンスがあるのです。
例えば、子供達の通う園では古い民話や偉人についておはなしをきいてくることもあります。
園児であっても、その土地の歴史になんとなく触れることは可能。
転勤するたびに子供達の環境が変化してしまうストレスを思うと心苦しいのですが…せめて子供達も少し歴史をかじっていると、新しい土地で馴染みやすいかもしれません。
ところで、特に意識していなかったのですが、我が家で子供と面白がって見ていたコンテンツの中に歴史モノでまとめられるものがありました。
お勉強抜きにして、2歳~5歳児(ひらがなが読める程度)でも楽しく歴史に触れることができたので、ご紹介します。
ねこねこ日本史(アニメ・ジュニア版漫画)
ねこねこ日本史は、アニメ化もされている4コマ漫画です。
ジュニア版として刊行されているものは漢字に総ルビを振ってあるので、ひらがなが読める子供なら読破できるようになっています。
武将や偉人が全てネコとして描かれており、史実と違う猫オチがついていますが、日本史の人名や背景がざっくりと分かる内容です。
ただし基本的には人名がたくさん出てくるので、園児には暗記などできないと思います…が、わからなくても漫画の面白さがあるので、繰り返し読んでいるようです。
もともとEテレでアニメを流し見していて、なにこれ~!猫しっぽぐるぐるだって~!と笑って見ていた程度だったのですが、本屋で4コマを見かけて買ってみたらハマってしまいました。
現在住んでいる土地の偉人の話を収録しているものを選びましたが、やはり読んでいると周辺の地名がたくさん出てきます。
子供はねこねこ日本史で読んだことがあるワードがテレビに出てくると「ねこねこ日本史に出てきたやつだ!」と大興奮でした。
親としては歴史を暗記するというよりも、日々の生活の中で【聞いたことある知識】がリンクして、面白がってくれたらいいなと思っています。
アニメねこねこ日本史は2021年6月現在アマゾンプライムビデオで配信されています。
レキシ(音楽)
レキシというアーティストをご存知でしょうか。
我々親たちが好きで、youtubeで聴いていた「レキシ」の音楽が子供達にも好評です。
もともと旦那が面白がって聴いていたのですが、その昔スペースシャワーTVのスペ中に出演していた「池ちゃん」だ!と私の記憶が蘇り、気になって聴いてみたらハマってしまいました。
歴史にまつわる歌詞をキャッチーな音楽にのせた曲ばかりで、椎名林檎さんや斉藤和義さんといった多くのアーティストとコラボしています。
なお子供たちは割とすぐにサビを覚えてしまい、口ずさんだりダンスしたりするので、大人っぽい歌詞の曲は避けるようにある程度チェックして流しています。
最近ではクレヨンしんちゃんの映画で主題歌を担当されているようで、レキシを知っている子供達も増えているかもしれません。
特に、我が家で子供達(親も)に刺さった音楽は次の3つです。
KATOKU
家督を譲ることがテーマとなっている楽曲で、80年代の海外バンド感溢れる曲です。
サビのワードに反応して、娘から「家督を譲るってなに?」とストレートな質問が飛んできて困ってしまいました。
そこで「ねこねこ日本史」を持ってきて、ほらここで松平広忠が死んじゃって松平元康に服部半蔵が(ねこだから)懐いて家来になるじゃん?こんな感じで家のリーダーが変わることだよ!というざっくりした説明…!
多分私もちゃんとした説明ができていないし、子供も名前だらけで良くわかっていないはず…ですが、そういう言葉があるんだなぁくらいの気持ちで興味を持ってくれたようです。
曲自体もずっと【世襲制・家督を譲ること】についてポップに歌い上げているので、すごく面白いなぁと思いながら聴いています。
ギガアイシテル
クレヨンしんちゃん映画でテーマ曲として使われており、この曲を知っている園児も多いかと思います。
お絵かき=戯画をギガという単位にかけて、ふとした落書きが他の誰かにとっていつかとても大切なものになるんだと伝えています。
鳥獣戯画自体、現在作者が確定していない(推定されているものの確定していない)うえ、時代ごとに修正がされて現在の価値が生まれている作品。
PVには絵にまつわる描写も出てくるので戯画=絵という理解ができますし、後述する「びじゅチューン」に出てくる「鳥獣戯画ジム」と同じギガだよ!と子供に伝えることができました。
しんちゃん効果もあり、覚えやすいのか姉弟で口ずさんでいます。
ちなみに、旦那が最初にこの曲を教えてくれたのですが「ちょっとこれ…すごくいいから聴いてみて」と涙目でスマホを渡され、数分後私もブワッと涙が出てきてしまいました。
鳥獣戯画を通して子の現在と未来に思いを巡らせ、親たちをグッと感動させる名曲です。
狩りから稲作へ
狩猟中心の縄文文化と稲作定住の弥生文化を比べて、どっちが好きかと問う男女のラブソング。
ちょっと大人っぽい歌詞ですが、子供に際どいような描写もないのでサビの繰り返しを一緒に楽しむことが出来ます。
ラップ部分は韻を踏みながらそれぞれの生活様式を紹介しているので、歴史の授業が始まるくらいの小学生が聴くと面白い!と言ってもらえそう。
幼児からすると速くて聞き取りにくいかもしれませんが、サビの部分はキャッチーでわかりやすく「縄文土器」「弥生土器」という言葉を覚えることが出来ます。
ねこねこ日本史にも縄文と弥生の稲作について触れた話があったので、前に漫画にのってた!と読み返していました。
なおレキシの音楽は2021年6月現在、アマゾンmusic unlimitedでも配信されています。
気になる方は「ねこねこ日本史」と併せてチェックしてみてください。
びじゅチューン
びじゅチューンは、実際の美術作品を題材にしたコミカルな音楽アニメーションです。
Eテレで定期的に新作が放送されていますが、過去の作品もyoutubeで見る事が出来ます。
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」に着想を得た「何にでも牛乳を注ぐ女」は料理の仕上げになんでも牛乳をかけてしまうし、菱川師宣の浮世絵「見返り美人図」は勢いが良すぎてぐるぐる回転する「見返りすぎてほぼドリル」になってしまう。
元ネタを知っている大人が見るとかなりぶっ飛んだ発想ですが、歌とアニメとの面白さで子供達に刺さりまくっています。
実在する美術作品をデフォルメしているので雰囲気が頭に残りやすく、「あ~!びじゅチューンのあれね!」と知識をリンクさせる事が出来ます。
例えば動物と一緒に運動しまくる「鳥獣戯画ジム」という作品。
娘と一緒にレキシの曲「ギガアイシテル」を聴いた際、「戯画繋がり」を知って喜んでいました。
また「アイネクライネ唐獅子ムジーク」には秀吉が狩野永徳に描かせた唐獅子図屏風の2頭の獅子が登場します。
先述の「ねこねこ日本史」にも狩野永徳の章があり、唐獅子と秀吉が登場していたようで「だから歌詞に秀吉って出てくるんだ!」と小ネタを見つけていました。
大きくなれば転勤先の土地に縁のある美術品を見ることもあるでしょうし、人生を面白く生きるための教養にはなりそうです。
まとめ
転勤族は各地を転々とするので地域の歴史を知る機会に恵まれています。
小さい頃に色々な歴史コンテンツに触れておくことで、うっすらと教養が身につく手助けになればと思っています。
転勤族は色々な負担がありますが、子供が「善く生きる」ための経験値を少しでも増やしてあげたいです。
子供に歴史コンテンツを楽しんでもらいたい方の参考になりましたら幸いです。