こんにちは、国語辞典は三省堂の新明解が面白いと思うwakuwakuです。
その昔、国語の先生から「貝の項目で美味しいと書いてあるのは新明解国語辞典」と教わったのがずっと印象に残っています。
さて、長女は年少の半ば頃から「なんで〇〇なの?」「それってどういう意味?」と質問してくることが増えました。
【投げられた質問にはなるべく考えて答える】というモットーで頑張ってきましたが、
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自粛期間くらいから私がゆっくり考えることができなくなり、答えが雑になってきました。
言葉の意味を問われると説明が難しく、だんだん考えるよりも先にスマホで検索することが多くなってきて…
ついに娘から「この言葉スマホで検索してよ~」と言われてしまい…これではいかん!と反省。
このときふと「国語辞典なら自分で検索できるのでは!?」と思いつきました。
当時の娘の読書レベルは【おしりたんていが黙読できる】くらいの頃です。
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娘でも読めそうな辞書を色々と探した結果、三省堂の「例解小学国語辞典 第七版」を購入することにしました。
これが幼児にも読みやすく、使いやすいと感じたのでご紹介します。
例解小学国語辞典が幼児にオススメな理由
全てふりがな付きで目に優しいフォントと配色
国語辞典を選ぶにあたり、一番優先したのが「ふりがな」です。
三省堂の例解小学国語辞典は、見出し語の説明はもちろん、ページの欄外に書いてある小ネタにも、ほぼ全てにふりがながふってあります。
ふりがながない【文例】や【品詞】などアイコン化されている部分もありますが、辞書のはじめの数ページ「辞書の使い方」を見れば分かるようになっています。
このため幼児でも「あいうえお」さえ分かれば順を追って正しく辞書を使えるようになります。
ちなみに他の子供向け国語辞典でも同じくふりがな表記がありましたが、この国語辞典はページを開いたときに文字の圧迫感を感じませんでした。
印刷されている文字の種類をフォント=書体と言いますが、この「例解小学国語辞典 第七版」に関しては見出しに【UDデジタル教科書体】を使っているそうです。
(*)UDデジタル教科書体……多様な子どもたちに、読みやすくわかりやすいと評判の書体。教育現場では読み速度が上がる検証もされ、学習効果が上がると言われている。教育における合理的配慮に対応し、ディスレクシア(読み書き障害)などの学習障害やロービジョン(弱視)の子どもたちでのエビデンス(科学的根拠)も取得している。
DICTIONARIES & BEYOND WORD-WISE-WEB(三省堂 辞書ウェブ編集部による ことばの壺)より引用
最近では、紙やタブレットの教材にも多く採用されている信頼ある書体。
線の強弱が少ない・手で書いたときの形を意識している、というシンプルなフォントで子供が視認しやすくなっています。
また、紙面はオールカラー印刷で優しい色使いなので目がチカチカすることがありません。
視力の悪い子供でも読みやすい書体と色合いで作ってあり、大人の私が読んでも言葉を探しやすい!と感じます。
特に幼児は、文字がいっぱいだと飽きてしまいがち…
文字が主役の辞書だからこそ、文字がスッキリしていて読みやすい【三省堂 例解小学国語辞典】を選ぶことにしました。
イラストがシンプルでわかりやすい
三省堂の辞書には解説としてシンプルな図解が載っています。
キャラクターが登場するわけではないので、子供が興味を持つかな?とも思えますが、実は書き込みが少ない分スッキリして見えます。
キャラクター付きの辞書は可愛い!気になる!と興味を惹くかも?とも考えたのですが、その対比で文字情報が難しくギュッと詰まって見えるような気がしました。
特に幼児の場合は、キャラクターに目を奪われて調べたい言葉を忘れてしまうかも?という懸念もありました。
その点三省堂の辞書は絵柄がシンプルで、文字にも圧迫感がありません。
また、イラストの種類は虫・動物・星座…と多岐にわたり、眺めているだけで興味が広がる内容です。
「コラム」の内容が面白い
例解小学国語辞典には、言葉の使い方を学ぶコラムが度々登場します。
ことばの勉強室 国語の学習の基礎知識 使い分け 漢字による言葉の使い分け 表現の広場 適切な言葉の使い方 ことばの窓 似ている意味の言葉 ことばを広げよう! 気持ちや動作を表す言葉のいろいろ 三省堂 例解小学国語辞典 第7版 2ページより引用
幼児に質問されがちなポイントを押さえ、具体的な用例と一緒に説明してあるので、「とりあえず辞書で引いてごらん」と言える安心感があります。
また、ことばを広げよう!のコラムの例を挙げると、「書く」の項目では書くことにまつわる類語や言い回しが64例もまとめてあります。
同じ意味でも様々な言い回しがある、と知ることができるので、子供の語彙力が育つのではないかなと思います。
欄外の豆知識情報が面白い
各ページの欄外には、いろいろな情報が載っています。
日本の都道府県情報
百人一首
ことわざ
故事成語
慣用句
四字熟語
こうした欄外の情報をパラパラ見るだけでも、知識が身につきそうです。
幼児のうちは難しそうな知識が大半ですが、小学校に入ると授業で登場するような情報です。
大人の私でも説明できないことが簡潔に説明してあるので、読んでいて面白いなぁと感じています。
娘はまだ興味がない年齢ですが、いつか授業で登場したときに「これどっかで見たことあるかも」となれば面白いかなと考えています。
両面印刷の付録ポスター付き
この辞書には、「いろはがるた・百人一首」が裏表で載っているポスターが付録でついています。
それぞれふりがな付きで、幼児でも理解することは可能です。
それぞれの特徴をご紹介します。
辞書ビギナーにオススメ!いろはがるた
いろはがるたは【急がば回れ・論より証拠・花より団子…】といった「ことわざ」が、いろは順に描かれています。
ことわざの意味はイラストだけが描いてあり、「辞典のページを使って調べてみよう!」と自分で調べるように促しています。
言葉の意味が書いていないということで、このポスターの目的は暗記ではなく「検索する」ことだと考えられます。
特に「いろはがるた」の並びが、あいうえお順ではないのが大きなポイント。
いろはにほへと…の順番で並んでいるので、辞書で検索するときにはあいうえおの順を考えなければなりません。
辞書を使うときにあいうえお順は必須なので、初めて検索する子供にはいい練習になるのではないでしょうか。
あいうえお順を暗記していなくても、今開いているページがあいうえお順のどのあたりなのかわかるようになっています。
イラストも文字も大きめで読みやすいので、辞書デビュー期は「いろはがるた」サイドを貼るのがおすすめです。
ちなみに我が家ではラッキーなことに、自粛期間に見ていたダンス動画【あいうえおんがく/GReeeeN】であいうえお順を覚えてくれました。
上級者向け!百人一首
【ことわざカルタ】から一気に進化して、ガチのカルタ【百人一首】の句が説明付きで載っています。
ポスターをぱっと見ると漢字が多い印象もありますが、全てふりがながふってあるので幼児でも読むことができます。
説明にイラストがない・現代語訳も難しいことから、ある程度言葉の理解が進んだ小学校高学年くらいで貼った方がいいかなと思っています。
なお百人一首ポスターを最初に見たときの娘の反応は「にほんごであそぼのやつだ!」でした。
NHKの子供番組「にほんごであそぼ」では百人一首を使ってリモコンでゲームができるので、それを思い出したようです。
幼児でも「にほんごであそぼ」が大好きで百人一首暗記したい!という子なら、スイスイ覚えてしまうかもしれません。
まとめ
初めて辞書を手にする子供にとって、読みやすさは重要です。
カラフルで可愛いキャラクターがついている…という絵本のような辞書も子供にとって読みやすいかもしれません。
そうした辞書もありだなぁと思いつつ、今回は紙面の圧迫感がないことを最優先にして選んでみました。
色合いが穏やかで目に優しく、「UDデジタル教科書体」を使った【三省堂・例解小学国語辞典】は検索しやすく、長時間読んでいられる気がします。
ひらがな・カタカナが読めるようになった5歳前後に使い始めましたが、割と最初から面白がってくれました。
使いこなすには少し時間が必要でしたが、今では「これどういう意味?」と娘に聞かれても「辞書で検索してみて~」と返せるようになりました。
これだけで子供との会話がかなり楽になります!買ってよかった!と感じています。
子供のなぜ?どういう意味?という質問に困っている方、子供向け辞書を探している方の参考になりましたら幸いです。