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さてそんな中、偶然本屋で見つけたのがこちらの【アベベのぼうけん】という絵本です。
プログラミングすごろくという名のとおり、一人ですごろくをしていくのですが、頭を使うし中々おもしろい!
ゲームのRPG(ロールプレイングゲーム)をアナログで遊ぶような内容です。
読み始めると熱中して「一人遊びタイム」になるので、おうち時間にとても重宝しています。
大人の私が読んでも、プログラミング的思考が学べて面白いと感じたのでご紹介します。
アベベのぼうけんとは
ストーリー
「アベベ」というのは本作の主人公で、とある王国の王子です。
彼が王様になるための修行を「プログラム」と呼び、テーマに沿った様々な指令をこなして進むというのが本作のストーリー。
いわゆる「行きて帰りし物語」のストーリーですが、読者がすごろくのマス目に沿って指で読み進めていく絵本になります。
なおプログラミングの要素というのはあくまで考え方の部分で登場するだけで、ストーリーの中に専門用語やプログラミング言語が出てくる訳ではありません。
おはなしに沿ってすごろくを進めていくうちに、プログラミング的思考を学ぶことができます。
また、全ての漢字にふりがながふってあるので、ひらがなが読める年齢で読むことができます。
我が家では、すごろくをはじめた4歳後半で上巻を本棚に並べてみました。
ただし足し算・引き算が出てくるページもあるので、分からない部分は親のサポートが必要です。
親としてサポートしながら、プログラミングすごろくが面白くて一緒に楽しんでしまいました。
特に面白いのは大人向けの「解説コラム」で、おはなしに出てくるプログラミング的要素を用語と一緒に紹介しています。
親はプログラミングの概念について理解を深めることができますし、学校で習ってくる子供と少しは話ができるかもしれません。
【プログラミングのことはよく分からない】から【ぼんやりと用語だけ知ってる】になるだけで、なんとか相づちが打てるような気がします。
本のコンセプト
アベベのぼうけんは、読んでいるうちにプログラミング的思考を身につけることを狙いとしています。
プログラミングすごろくの仕組み
この絵本ではサイコロを降るのではなく、指示を順番に読んでマス目を移動していきます。
普通のすごろくで言うところの「このマスに止まったら3つ進む」などを組み合わせてお話を進めていくのです。
このすごろくを進める指示がプログラミングにおける「命令」と同じような役割を果たしています。
止まったマスには話に関連するイラストが描いてあり、正しく指示をこなすとストーリーが進んでいく仕組みになっています。
すごろくのマス目はプログラムによって複雑になったり、自分の頭で考えさせる指示(計算など)もあります。
計算して駒を進めるためには今持っているものの数や種類を覚えておかないといけないので、頭の中で状況を整理しながらマス目を指でなぞる、というのがこの絵本の読み方です。
慣れてくるとずっと一人で読んでいてくれるので、LaQに次いで重宝しています。
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この本で身につくプログラミング的思考とは
この本で身につくプログラミング的思考とは
その1 プログラムを解読する力その2 手順を組み立てる力その3 頭の中でシミュレーションする力アベベのぼうけん上巻 帯紙より引用
娘と一緒に読んでみて、ここがそのポイントかな?と感じた箇所を独断と偏見でご紹介します。
①プログラムを解読する力
プログラムを解読する力は、すごろくの指示を読み解く際に鍛えられます。
というのも「現在持っているみかんの数だけ進む」などの少し考えさせる指示が出るので、自分の状態を把握しながらすごろくを進める必要があるのです。
指示通りに進むことができれば次の指示に合致するコマに止まることができ、ストーリーに沿った展開を楽しむことができます。
②手順を組み立てる力
手順を組み立てる力は、すごろくを進める時に「まずは2ます戻ってから〇〇しろ」など指示が2段階ある場面で鍛えられそうです。
他にも、すごろくのゴールで「出会った動物の順番に看板の文字を読んでみろ」と指示が出ることがあり、それまでの手順を振り返って謎を解く、という思考も要求されます。
「2つ以上の指示を間違いなく組み立てるとストーリーが正しく進む」と学ぶことができますし、指示を組み合わせて命令を出す=プログラムなので、自然とその概念を理解できる気がします。
プログラムに少し難しい足し算が出てきたとき、すごろくの絵とにらめっこして「ストーリー通りの結果を出すためにはどんな手順で進めればいいのか?」とも考えるでしょう。
文章と絵を見比べ、手順を予想しながら読み進めるのもトレーニングになりそうです。
③頭の中でシミュレーションする力
頭の中でシミュレーションする力は、すごろくの進む先を予測しているうちに鍛えられそうです。
ページをめくると、すごろくの絵が大きく描かれており、どんなコースなのかな?と見渡せるようになっています。
どんな指示が出るのかな?とワクワクしつつ、このルートでここで止まりそうだな、とつい無意識にシミュレーションしてしまうのです。
子供にとっては文字よりも絵の方がインパクトがあるので、この「絵からある程度展開を予測する」という傾向が大人よりも強いのではないかなと思いました。
指示を解読しながらも、ある程度先を予測することでシミュレーションの力が身につきそうです。
娘の反応
娘にアベベのぼうけんを買ったのは4歳半くらいでした。
ちょうどすごろくに興味があり、家族みんなですごろく遊びをするのがプームだった時期です。
小児科で「スマホやテレビの画面を見ているよりもアナログ遊びが目にはいいよ、例えばすごろくとか。」と勧めていただいたのがきっかけではじめました。
すごろく遊びで【マス目を進む】仕組みがわかっていたので、アベベのぼうけんにおいても【サイコロではなく指示を読んでコマを進める】ルールを理解しやすかったようです。
プログラミングすごろくの進め方に慣れてくると、一人でも集中して読んでいてくれるようになりました。
自分のペースでマスをどんどん進めていけるのが楽しいようで、指で数えながら頑張って読んでいます。
また、難しいプログラムでつまづいた時には、助けてあげられるように見守っています。
特に下巻は一気にプログラムが難しくなりました。
もともと小学生向けの雑誌に掲載されていたので、サイコロの数字を使った指示など、知っていないと難しい指令が出てくるのです。
この辺りは親も一緒に手伝ってあげなければストーリーが進みません。
とはいえ、比較的子供が集中していてくれて、その間に家事ができるようになったのでとても助かっています。
まとめ
アベベのぼうけんはふりがながついているので、幼児でも頑張って読み進めることができます。
ちょっと難しいじゃんけんや数字の概念が出てきますが、理解できた時にうまく進めるのが面白い!
親が手助けしているうちに、だんだん一人でも読んでくれるようになります。
クリアしたプログラムも繰り返し読んでいるので、大きくなってきても楽しめる絵本ではないでしょうか。
我が家の本棚に長いこと置いておけそうです。
アベベのぼうけんが気になっている方の参考になりましたら幸いです。